富山市在住N様よりプジョー308SWの冷却水が漏れていて心配で困っているというご相談をいただきました。
他店において何度も修理されておられるとのことで、今回はご要望にお応えできないような結果になる可能性があり、身が引き締まりました。
ラジエーターサブタンクから冷却水が噴出した跡があり、この状態ですとオーバーヒートもしくは、それに近い状態であったと推測できます。
この状況ですと、エンジン自体にダメージがある可能性があり修理金額が高額になってしまうというご説明をさせていただき、了承を得た上で故障診断を進めさせていただきました。
お客様との問診により、サーモスタットケース付近から漏れていて、他店において一度交換しているが、その下あたりの車の下に毎朝冷却水が溜まっているとの情報をいただきました。
車をリフトアップして下から覗いてみましたが、残念ながらまったく見えません。
画像はスコープにライトを2つほど駆使して手探りで撮影して、なんとか冷却水が漏れている箇所を発見できました。
解りにくくて恐縮ですが、エンジンオイルフィルターのハウジングとエンジンブロックの合わせ面より冷却水が漏れていました。
エンジンオイルフィルターハウジングはオイルクーラーの役割もあるので、冷却水が流れているので間違いないと判断しました。
オイルフィルターハウジングにたどり着くまでは、フロントマフラー、遮熱版、その他諸々を外していきます。
左の画像くらいまで外すとしっかりと目視で冷却水の漏れを確認できました。
右の画像はハウジングのシールを交換前に清掃したものです。
この作業がかなり重要でしっかりと掃除しないとシールを交換してもまた漏れてしまいます。
シールを取り外すと、ゴム製品ですので経年劣化や熱損失などにより硬化しバラバラになりました。
新品のシールに交換しオイルフィルターハウジングを取り付けし、冷却水を入れエア抜きを行いました。
エンジンが大丈夫かの判断もあり暖機と冷却を3度行い、漏れが改善しオーバーヒートしない事を確認しました。
今回、私は点検や故障診断は、故障個所や原因を判明するために行うと考えます。
日々の業務で十分な時間を取れず見切りや他聞などで進めたくなる気持ちも解りますが、やはり『百聞は一見に如かず』という言葉どおり、故障個所をしっかりと確認することが肝心であると改めて思いました。
今回の修理は、
パーツ代:25,685円
工賃:33,660円
でした。代車は無料で貸出。富山ではお車は必須ですので、ご安心ください。
富山県富山市にあるGrasp(グラスプ)-ジョイカル東富山店-は、車に関することを1人がトータルでやり切ることで培ったノウハウと経験を活かし、お客様が一番損をしないご提案。整備・修理からお車探しや自動車保険まで、お客様専任スタッフがトータルサポートいたします。
富山市だけでなく、滑川市や射水市などにお住まいの方もお気軽にお問合せください。
TEL:076-471-6067
お問合せフォームはこちら